2023/06/30

疲労困憊。

水無月もいよいよ晦日迷い道、磁石もなくし文月いずこ


 #tanka #短歌 

2023/06/29

風はどこに。

過ぎ去った風は今ごろよその街ただ残された吾の前髪


どこかで生まれ私の髪を揺らした風はいまよその街を吹いているでしょう。

ここに残る私は思うだけ。

ええ。

 #tanka #短歌 #風が揺らす

2023/06/28

濡れた風に。

週明けに憂えをふくむ濡れた風いくら払えど纏わりついて


 #tanka #短歌 

2023/06/27

万葉集を。

万葉集三十五年ぶりに買うさて何首をよめるものかと


大昔、万葉集現代語訳付きの文庫本を買って斜め読みしたものです。

ふと読み返してみるかと本棚を探すと――最終巻しか見当たりません。

仕方なく文庫本を買い直しました。

ええ。

 #tanka #短歌 

2023/06/26

メンタルなどの。

メンタルの不調をしめす者多くそのストレスに潰されそうだ


社にメンタルなどの不調をしめす、あるいは障害をもつメンバーが多くなっています。

細かく対応をしていますが、要因は高度に複雑化した‥‥。

ええ。

 #tanka #短歌 

2023/06/25

親父の酒が。

気がつけば父の晩酌、目柄が等級下がり切なに感じ


父の晩酌、ウイスキー。

一ランク低い目柄に変わっていました。

暮らしにくいいま、年金生活では仕方ない。しかし、ずっと働き続けてそれでは寂しい。

やれやれ。

 #tanka #短歌 

2023/06/24

3枠の色。

三枠の色が嫌いと言ってみる辺りを窺い小さな声で


 #tanka #短歌 

2023/06/23

歯が痛い。

歯が痛む歯科通院はなんのためこれより悪くならないように


もう何年間、歯科通院をしているでしょうか。

やれやれ。

 #tanka #短歌 

2023/06/22

ドコモのデータ通信状況に。

本当に遅くて痺れ切らしてるdocomoに苛立ち石を蹴飛ばす


既知の事実ですが、docomo回線が場所により遅くて使い物になりません。

auに切り替えて凌いでいますが、強い憤りを覚えます。

ドコモのDX? 明治の板チョコでも食べていなさい。

やれやれ。

 #tanka #短歌 #docomo 

2023/06/21

ワセリンで。

消毒しワセリンをぬりキーを打つボードについたワセリンを拭く


コロナ禍以降、手指の消毒で肌が荒れるのでワセリンをこまめに塗ります。

そしてキーボードについたワセリンを拭きます。繰り返し。

やれやれ。

2023/06/20

半袖に。

堪らなく袖半分のワイシャツに変えても背中汗が滴る


 #tanka #短歌 

2023/06/19

大統領の。

大統領傘寿を超えて働くか吾は隠居し楽に暮らしたい


米国大統領の年齢が問題視されています。

私は楽な隠居生活を望んでいます。

これももはや妄想でしょうか。

ええ。

 #tanka #短歌 

2023/06/18

小型のノートに。

鉛筆で咄嗟にノート殴り書きスマホ打つより意を表す


浮かんだ言葉を咄嗟に書き記す為にA7B7のノートブックを手許においています。

なかなかスマホには置きかわりません。

ええ。

 #tanka #短歌 

2023/06/17

新聞歌壇に。

目を通す新聞歌壇それぞれに暮らしがあると思い知らされ


日経新聞では土曜日、朝日新聞は日曜日に歌壇と俳壇欄があります。

さまざまな思いがあると改めて思います。

ええ。

 #tanka #短歌 

2023/06/16

闇のなか猛進す。

暗闇を雨に打たれて猛進す通勤電車、吾に問いかける


 #tanka #短歌 

2023/06/15

葛藤、紙片の端に。

日々葛藤、逃げ込む先は手のひらの紙片の端に夢の世界を


2006年から定型誌を日々書いています。

五七五、17音。五七五七七、31音。

私が浸られる数少ない世界です。

ええ。

 #tanka #短歌 #靴を見つめる

2023/06/14

国宝級の他人事。

他人事、人知を超えたその根性世界遺産か人間国宝


もはや国宝級ともいえる「知らん振り度」「他人事度」。

恐ろしい。

 #tanka #短歌 

2023/06/13

胃薬一服。

胃もたれが憂鬱な午後を招き寄せ胃薬一服不安を騙す


 #tanka #短歌 #靴を見つめる 

2023/06/12

湿気が。

べとべとし顔を洗うもすっきりせず

湿度が95パーセントあるそうです。
嗚呼。

2023/06/11

爆弾より。

地べたにも雲の上にも爆弾が殺されるより満腹が良い


ばくだん――納豆、オクラ、生姜、イカ、マグロ、ホタテ、卵などの具材を丼に入れてかき混ぜ、豪快に食べる。

爆弾で殺されるより、ばくだんを腹いっぱいに食べられる方が良い。

プーチン、もう止めろ。

 #tanka #短歌 

2023/06/10

ZEISSが。

生きていく、ZEISSレンズの行く末を思いと分かち変化を受け入れ


カールツァイス社がカメラ事業から撤退あるいは事業縮小する噂をよく耳にします。

スマートフォンが絶対的な存在になりつつある今日、変わりたくないが、変わらざるを得ない。

生きていくためには‥‥。

ちょっと寂しい。

 #tanka #短歌 

2023/06/09

梅雨入りに。

梅雨入りし傘をささずに歩めども服が濡れるが心、洗えず


昨日、関東地方も梅雨入りしました。

長雨でさまざまな柵みを洗い流してほしいと思います。そんな私の心持ちさえ。

ええ。

 #tanka #短歌 #靴を見つめる

2023/06/08

雲、浮かぶ。

木の芽時空にぽつんと雲浮かび未来を思い一歩踏み出す


 #tanka #短歌 #風が揺らす

2023/06/07

くたびれたズック。

くたびれたズックを眺め惨めさに、されど道を選ばず進め


 #tanka #短歌 #靴を見つめる

2023/06/06

上がるなら給料。

医者に寄る数値上昇、油断した どうせ上がるなら給料が良い


出勤前にかかりつけ医に寄りました――HbA1cが若干高めに。

この間、血糖値の数値が落ち着いていたので油断し、甘い物を取り過ぎました。

上昇するなら景気と給料が良いですね。

やれやれ。

 #tanka #短歌 

2023/06/05

大風は時の針も。

街揺らし人を押し返す大風は時の針をも戻せぬものか

 #tanka #短歌 #風が揺らす 

2023/06/04

風が揺らすもの。

風、あたる何処ともなく過ぎていく残されたもの揺れた前髪


その風は何処かで生まれ、私の髪を撫で、何処かへ去って行きます。

ええ。

 #tanka #短歌 #風が揺らす

2023/06/03

髪を切る。

髪を切るさっぱりとする軽くなる見かけのように気持ちもならぬか


3ヶ月半ぶりに髪を切りました。

客の青年が美容室スタッフと会話しながらカラーとパーマをしてもらっていました。

青年が「バイト始めたんだけど、謙譲語って難しいすっね、お求めになる、とか」と。

青年よ、それは尊敬語だ。

 #tanka #短歌 

2023/06/02

泣き面に。

終電に台風二号立て続けダイヤ大乱れ泣き面に蜂


昨夜は仕事のトラブル対応で終電帰り。

本日は昨日の仕事の続きで退勤が遅い上に台風2号の影響でダイヤ大乱れ。

踏んだり蹴ったり。

やれやれ。

 #tanka #短歌 

2023/06/01

マスクの下のマスク。

マスクとる皮膚の下にはもう一つ仮面と称す見えざるマスク


らっきょうの皮剥きのように、マスクの下にマスク。

見えざる仮面もまた防御の必須アイテムです。

ええ。

 #tanka #短歌